2012年6月28日木曜日

お灸でできる、魚の目の治療

魚の目の治療法はいろいろあります。
液体窒素を押し付けたり、薬を塗ってふやかしたり、はたまたレーザーで焼いたりが巷でよく行われている方法です。

ところで、鍼灸業界でも昔から魚の目はお灸で治療ができると言われてきました。昔の偉いさんが書かれた本には、魚の目には灸で焼くのが良い、灸をしていればそのうちポロリと取れるものである、などと書かれています。とはいえ私は永らく、ホンマかいなレーザーや何やらで治療しているのにお灸だけで取れるもんかいなと疑っておりました。
実際ホームページなんかでも「魚の目 お灸」で検索するといっぱい出てきます。しかしどうも具体例にかけるというか本当に治療したことがあるのかなあと思えてなりませんでした。


そんななか、ようやく私にも魚の目ができました。更にどうせならなるべく大きくして試してみようと、できるだけ我慢して魚の目を育てました。立っているのもつらくなってきたところで、ついにお灸での治療を試して見ることにしました。


方法ですが、以下の通りです。


・線香、脱脂綿、灸頭鍼用もぐさを用意する
・魚の目のサイズを直径とした三角錐にもぐさをひねる
・魚の目の真上にもぐさを置いて、線香で火をつける
・燃え尽きたら、脱脂綿で灰をぬぐって、またもぐさを置く
・これを熱いと感じるまで繰り返す


シンプルですね。本当、もぐさを燃やすだけです。魚の目に対してはお灸だけで、ふやかして剥がすとかナイフで削り取るとかは一切してません。お灸のペースですが、最初は毎日してましたが、3回ぐらいで早くも挫折、以降2~3日に一回になりました。いやだってかなりめんどくさいんですよ。お灸中は動けないし。


で、結論
魚の目は、お灸で取れます!


そう、成功しました。昔の偉いさんの言うことは本当でした。上記のペースだと1ヶ月くらいかかりましたが、本当にお灸だけで大丈夫でした。


では証拠といいますか治療経過の写真ですが、あんまり見た目がよろしくないので、この記事の下の方にまとめておきました。






では写真1から。
治療前の写真を撮り忘れたので、これは1回目のお灸が終わった所です。真っ黒になっているところが魚の目です。
皮膚が真っ黒にこげておりますが、全然熱くありません。最初は20~30個位でようやく熱を感じてきました。もちろん1回目では魚の目の痛さに何の変化もありません。


写真2です。
これはお灸をはじめて1ヶ月弱くらい経過した頃です。この頃は忙しかったりめんどくさかったりで、5日に1回くらいしかしてません。それでも積み重なったお灸の効果で、魚の目の部分が浮いて来ました。これはもしかしていけるかも!と思い始めた数日後‥


写真3
取れました!まさしくポロリと。正確には端っこが一部分くっついたままでしたので、そこはちぎり取りましたが。取れた後は結構ぽっかり凹んでますが、痛みは全くありません。快適!ちなみに今はこの凹みもほぼ無くなっています。取れた魚の目はカッチカチです。


そんなわけで、お灸でできる魚の目治療、身を持って証明しました。これで興味を持たれた方、上記の説明でよく分からない場合は、一度治療を受けてみてください。その時にやり方の説明ともぐさをお分けします。後はご自分で。

下の方に写真があります。















写真1





写真2





写真3