2012年3月12日月曜日

蔵書の電子書籍化3 スキャン

電子書籍化の投稿もいよいよ3つめ。
ついにメインの作業のスキャンをかけます。

私の場合の、この作業の主な手順は次のとおりです。
1.scansnap organizerを立ち上げておく。
2.数10ページ分を束にしてスキャンをする。
3.この間できればスキャンされる様子を監視する。なぜなら取り忘れのしおりなどが挟まっている場合があるため。
4.一束終わるとscansnap organizer上で「検索可能なPDFに変換」をやっておく。
5.organizerが一生懸命変換している間、次の束をスキャン。
6.これを繰り返して、最後に表紙1枚だけスキャン
7.adobe acrobatでファイルを1つのファイルにまとめる。
8.ファイル名をタイトルに変更して終了。

まずはscansnapの設定です。
ソフトをインストールするとタスクバー右下にSマークが出ていますので、そこを右クリックしてscanボタンの設定をクリックします。ウィンドウ左下のボタンが詳細になっていればそこをクリックして設定項目を表示させます。
まず読み取りモードタブの項目です。
画質は「スーパーファイン」、いろいろ試してこれが一番バランスがとれているようでした。本当は本毎に設定かえるといいのでしょうが、めんどくさい。めんどくさいのは避けるのが一番です。

次にカラーモードの選択。
基本は「カラー自動判別」たいていはこれでOK。
それ以外の設定はどういうときに使うのかというと
「カラー」
強制的にカラーにします。というのも白黒以外は色が1色だけの場合、例えば文字が白黒で地が色付きの時に自動判別にすると、地の色がグレーになってしまうことがあります。私の経験では薄紫や薄緑色の時にカラーになりませんでした。色に拘る人はこちらの設定で。
「白黒」
この設定は本が黄ばんだりまだらに変色(油染みなど)しているときに、すっきり白黒だけに統一するために使います。古くて日焼けして黄土色になっている本はこれで地が真っ白になって読みやすくなります。
「グレー」
基本的に上記の「白黒」と同じなんですが、写真やイラストがある場合、「白黒」だときれいになりません。その場合はこちらを選びます。ただ「カラー自動判別」設定に比べてファイルサイズが大きくなりますので、できるだけグレーではなく自動判別にしておいた方がいいでしょう。

3つめの読み取り面の選択。これは両面読み取りで。裏が白紙の場合でも下記のオプションの設定で白紙はカットできますのでこのままで。

その下にある「継続読み取りを有効にします」チェックボタンですが、私はこれをオフにしています。
並行して「読み取り可能なPDFに変換」をすすめるためです。

続いて右下のオプションボタンです。
読み取り濃度は標準、その下の項目は
文字をくっきりします:オフ  テキスト変換に影響が出るそうなので。
白紙ページを自動削除:オン  サイズを減らすため。ただし目次のページと実際のページが合わなくなるので、いやな人はオフで。
文字列の傾きを自動補正、原稿の向きを自動補正:それぞれオフ。 余計に傾くことがあったりテキスト変換に影響が出るそうなので。
原稿を上向きにセット:オフ  慣れの問題で、下向きセットに慣れきってしまったので。

次に他のタブに移ります。
ファイル形式と原稿はデフォルトのままで。漫画の場合はファイル形式をPDFからJPGに変えたほうがいいかも。ここらへんはお好みで。
ファイルサイズの圧縮率は4にしています。これもちょうどバランスがよさそうだったので。



設定が終わった所で裁断した本を突っ込みます。最初は2~30ページ位を差し込むといいでしょう。紙の質によって枚数は変わりますので、慣れたらもっと増やしていってもいいと思います。

家ではこんな感じで置いております。流石に使い込んで汚くなってますな。スキャナの前は紙詰まりを避けるために空けておきましょう。
差し込み方ですが、デフォルト設定だとこんな方向へ差し込みます。プリンタの手差しと同じで、読み込まれる方向が頭です。また自分側が裏のページになりますので、紙は裏向けて差し込みます。


写真ではわかりやすく1枚だけにしてますが、実際は数十枚の束を差し込みます。
一束終わるとscansnap organizer上で「検索可能なPDFに変換」をやって、変換作業中に次の束をスキャンします。
あとは上記の主な作業手順の通りにすすめて、以上で電子書籍化終わり!。